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音楽家の脳の中

03 /20 2012
先日読み終わったのがこちらの本。
ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズムピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム
(2012/01/23)
古屋晋一

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ピアニスト、とありますが、どの楽器をやっている人でも十分面白い内容です。
内容紹介
「10本の指を自在にあやつり、1分間に数千個にのぼる音を超高速で鍵盤から紡ぎだす。その超絶技巧と驚異の記憶力を支える脳のメカニズムを、最新の知見により明らかにする。 」
呼吸に関するスペシャリストは声楽家だと思いますが、楽器を扱う技術に関するスペシャリストはやはりピアニストだと思うので、フルートやほかの楽器を演奏する人が読んでも非常に勉強になりました。

先日の奥村さんのコンサート時にも思いましたが、ピアニストが私たちと同じ2本の腕、10本の指で行っていることは驚くべき高度な脳の処理によって成り立っています。
そして、それを可能にするのは「訓練」つまり「練習」によって音楽のみならず脳を鍛えていくことで超絶技巧を聴かせてもらえることができるようになるのです。
この本ではピアニストは訓練によって脳のどこが発達しているか、演奏中にどのように処理し、普通の人とどう違うかなど、一つの分野を訓練し続けていくとどう脳は変化し、演奏という表現を可能にしていくか科学の側面から音楽家を知ることができるのでとても面白かったです。

そして、こちらも先日図書館で見つけて読んだのですが、
本番で負けない脳―脳トレーニングの最前線に迫る本番で負けない脳―脳トレーニングの最前線に迫る
(2010/01)
善家 賢

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これは「内容(「BOOK」データベースより)果たして「脳」はどこまで鍛えられるのか?スポーツ、ビジネス、医療…脳科学を駆使する国内外の現場を徹底取材!脳トレーニング、最前線の現場をレポート。 」という内容で、アスリートなどがオリンピックなどの究極の場面で自分の力を発揮するにはどうするか、と言う本です。
これの面白いところは、機械を使って脳(波)をトレーニングする、という事がすでに海外の一流スポーツの世界では行われている、ということが紹介されています。

2つの本をちょうど同じ時期に読んだわけなのですが、脳に関して少し知っておいたり考えたりすることで音楽を練習する時、上達を効率的に進めることができるようにならないかな、と思いました。
もちろん、初心者は全体的な訓練(ピアノで言えばハノンやバイエルなど)をしなければいけないと思います。
でも、その先にすべての人にアンバランスな状態は訪れます。
例えば右手と左手の差のように、技術は十分なのにリズム感が少し不安定など、長所短所の形で表れるコンプレックスの部分に関してやみくもな練習をするより「筋トレ」ならぬ「脳トレ」で集中的な強化訓練ができるように何かできないだろうかと思います。
そこまで出来なくても、ほんの少し意識して練習するだけでも大きく違うかもしれません。

脳科学は、「スポーツマンや音楽家」のため、ではなく、脳疾患などの医療に関することからはじまり、自分の脳波を機械を通して状態を知ることで自分でコントロールし、てんかん等の発作を起こしにくくする治療はすでにアメリカなどで行われているそうです。
スポーツで「メンタルトレーニング」は現在普通に認識されている時代になっている今、脳の中をほんの少し意図的に意識的に把握できるようになる日は来るかもしれません。
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