04
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

クリスチャン・ツィメルマン(ツィマーマン) ピアノ・リサイタル

昨日、愛知芸術文化会館コンサートホールで行われたクリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタルを聴いてきました。


文章が長いので音楽と共にどうぞ。

ベルリンでブレンデル、ポリーニ、ペライヤ、アルゲリッチ、ルプーなど、現役最高ピアニストの演奏会は機会があるごとに聞いてきました。
しかし、「気になっていたけど聴けていない」ピアニストでツィメルマンが残っていたのです。
嬉しいことに来日公演が愛知で行われるとの情報を得たので行ってきました。

ツィメルマンに何故興味があったのかというと、強い「こだわり」があるということを知っていたからです。
すべての音楽家にはもちろんさまざまな「こだわり」があって、むしろ無い人のほうがいないと思いますが、やはり現実との折り合いをつけてやるしかない面もあります。
たとえば、私達管楽器奏者は自分の楽器を所有し、それを運んで演奏することが可能ですが、ピアニストは、ほかの音楽家とは違ってコンサートへ慣れ親しんだピアノを運ぶことができません。
毎回違った会場の違ったピアノの癖や特徴をすぐに把握して演奏しなければいけないのです。

しかし強いこだわりの人ツィメルマンは違います。
・理想の音楽に対して妥協を許さない完璧主義者として有名で、そのこだわりは、自身が所有するピアノをレパートリーに合わせて調整し、各地のホールに持ち込んで演奏することからも窺える。また一度のコンサートにつき入念な準備を要するため、年間の演奏回数は約50回に制限。毎回熟成されたその演奏は、圧倒的な説得力をもってファンの心を惹きつけている。(チケットぴあHPより)
・更に、公演にはピアノ調律師と同行し、共同でピアノを各会場のホールの特性に合わせて調律するなど、音の響きのコントロールに対し比類のない情熱を傾けている。(ウィキペディアより)

すごいですよね?
・学生当時はポーランドでの物資調達が困難で、ピアノ部品の製作・修理を自分で一から手作業で行わなければならなかった。これにより、ツィマーマンのピアノの構造、素材に対する知識が培われた。スイスのバーゼルにある自宅には、自身が製作したピアノやその鍵盤アクションが何台も置かれているという。(ウィキペディアより)
ここまでくると圧巻です。

そして演奏会当日も、彼のこだわりが発揮されました。
「プログラム変更」!
渡されたプログラムに以下の説明がありました。
「当初今年春から夏直前までツィメルマン氏はドビュッシーの作品のみでプログラムを構成すべく準備を進めてまいりました。プログラムの発表が遅れた理由は夏までの準備段階のなかでオール・ドビュッシー・プログラム全体としてのバランスにどうしても納得がいかず、この秋口まで試行錯誤を続けてきたとのことです。そして本人が到達した結論が前半をオール・ドビュッシーに、そして後半をブラームスとシマノフスキの作品で構成するというものでした。ツィメルマン氏は今自分にとってベストの選択と構成と言っております。どうか本人の決断と今回の曲目の変更に関しましてご理解いただきますよう衷心よりお願いいたします。」

チケット買う時に思ったんです。
「ドビュッシーも聴きたいけどブラームス聴きたかったなぁ・・・」
ありがたいことにその夢がかないました(笑)


昨日のコンサートプログラムで演奏されたブラームス。

さて、肝心のコンサート。
以上のこだわりを踏まえて、聴きたかったのは、知りたかったのは、果たして彼のこだわりを彼の音楽、演奏から聴き取ることができるのか?でした。
ツィメルマンに関しては録音も動画も見たことありません。
最初の一瞬にどう感じるのか、本当に楽しみにしていました。

始めの数秒でびっくりしました。
色々なピアニストを聴いてきましたが、全然違う感覚でした。
こんな音楽へのアプローチがあったのか!という驚きと、音楽にここまでインテリジェンスを感じさせたうえで芸術の域に達することができるのか!という驚きでした。
例えるなら建築、土木、人体、その他の科学技術に通じ、それを踏まえた上でモナリザなどの最高傑作を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチのようです。
そして、こだわりの音。
やはり違いました。
和音が特に綺麗で、最後の和音の響きが消えるまでハーモニーの調和が美しいまま消えていきました。
この最後まで濁りのない和音は平均率の調律ではたしかに不可能で、だからこそ今まで聴いたことのない音の感覚でした。
聴き取れたところでは第3オクターブのFの音が少し低く、それでいてオクターブは音程がしっかり合っていたので彼独特の調律なのでしょう。
他にも、メロディが内声にあってもしっかり聞き取れるように演奏するのはこのクラスのピアニストでは当たり前として、それ以外の和音の要素にも構成音一つ一つに考え抜かれた恐ろしいほどの音量や指によるコントロールが行われている、という感じでした。

理屈や構造を考えることが比較的好きなんですが、時に芸術の前で科学や物理学は不要なもの、時には演奏の邪魔くらいに扱われることもあります。
ツィメルマンの演奏を聴いて、どこまでも知りたいと思うこと、そして芸術に昇華することができるのだ、という事を感じてとても心がふるえました。
よいコンサートでした。

クリスチャン・ツィメルマン 2012年 日本公演は昨日の愛知を皮切りに12月12日まで全国を周るそうです。
気になった方は是非コンサートホールで聴いてみてください!
スポンサーサイト
Secret


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめ【クリスチャン・ツィメ】

昨日、愛知芸術文化会館コンサートホールで行われたクリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタルを聴い

プロフィール

ヘムヘム

Author:ヘムヘム
フルート吹いてます。
ピッコロも吹きます。

音楽や食のことなどつれづれと。

ホームページは
≫こちらからどうぞ。

★演奏依頼、レッスン(愛知県内)
申し込み、ご質問などは
hemmiayafl(_at_)yahoo.co.jp
* (_at_)を@に変換してください

または下記メールフォームへご連絡ください。

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも一覧


ベルリンのタヒチ人

ティンパニで朝食を

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。